前回はカンタオールについて書きました。
今回はカンタオーラ(女性の歌い手)について取り上げます。
la niña de los peines ニーニャ デ ロス ぺイネス
(カンテの神!この方知らないでフラメンコは語れない)
la perla de cadiz ペルーラ デ カディス
(伝説のカンタオーラ、この方も知っておくべきです)
carmen linares カルメン・リナーレス
(古き良きカンテを伝承するアルティスタがリスペクトするカンタオーラ。私は迷った時はカルメン・リナーレスを聞いて原点に戻る。)
paquera de jerez パケーラ・デ・へレス
(パケーラ=ブレリアだけど、カンテホンドも素晴らしい。生で観た事あります、パケーラの迫力以上のカンテは未だ出会ってない)
fernanda y bernarda de utrera フェルナンダ イ ベルナルダ デ ウトレラ
(ウトレラ姉妹。深くて濃厚なだけにフラメンコ初心者には聞きづらいかも。私は最初、良さが分からなかった。最近聞き直して、やっぱり凄い!と感じた)
esperanza fernandez エスペランサ・フェルナンデス
(聞きやすい。正統派であり現代風アレンジも上手い)
remedios amaya レメディオス・アマジャ
(タンゴ、ルンバ、ブレリアのような粋で軽快な曲の達人、歌いながら踊る。踊り手より上手い)
maria vargas マリア・バルガス
(音源や情報は少ないけど、pacoと共演したCDは銘盤)
aurora vargas アウロラ・バルガス
(ハスキーで力強いヒターナならこの人、踊りも凄い)
estrella morente エストレージャ・モレンテ
(エンリケ・モレンテの娘。少々ポップ路線。映画の挿入歌歌ったり美人だし、国民的人気がある)
la macanita マカニータ
(ハスキーボイス、ヘレス出身でブレリアが得意。ルックスからしてmuy flamenco)
私はセビージャ滞在中にマカニータが見たくてロンダのフラメンコフェスティバルに行った。当時、友達がいなかったので一人で行った、チケットも持ってなく宿泊先も決めてなくて・・・夜中開催の野外フェスティバルに一人で行くことは危険だからダメなのも承知で・・・
でも、運よく当日券ゲット、宿も何とか探せたからよかったけど、このような真似は絶対にしないでください。
でもね、イイ思い出がある。近くに座っていた10代ぐらいの男子グループ(見た目はサッカー少年みたいな子達で、休憩中は騒がしいんだけどフラメンコ始まると食いついてた!)が、皆でお菓子を回し食べしていて、私に「どうぞ」ってお菓子の箱が廻ってきた。で、余ったのを返そうとしたら、「いいよいいよ、それあげる」って箱ごとくれた、それも二回!
多分、外人が一人で居て大丈夫かよ?みたいな子供心に心配?同情?してくれていたのかも。確かに一人で心細かったし、なんか田舎の少年温かいな、って思った。
フェスティバル終了したのは3時か4時だったかな、お菓子箱は大事にホテルに持ち帰って、バクバク食べました。
そうそう、このフェスティバル、アントニオ・エル・ピパがトリで出ていた。でもやっぱり、マカニータが一番良かったです。ブレリアの最後のほうは、乗ってくると踊り始めます。なんでこんなに味があるんだろうと感じてました。歌い手の踊りは、時に踊り手を飲み込んでしまいます。
以上、少し話が反れました。
ここで書いたのも、一部のカンタオーラです。思い浮かんだ歴代の方達です。
若い新人アルティスタについては、あまり知らないんです、すみません。
紅白に出る最近の歌手がわからないのと同じ現象かな(笑)
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